ピアス・イヤリング・ネックレスなどのアクセサリーを身に着けると、その装着部位に「かぶれ」や「かゆみ」などの症状が出る金属アレルギー。これらの症状は一般的によく知られていることと思いますが、これらは正しくは「接触性皮膚炎」と呼ばれるもので、患部は金属に接触した局部に限られることが大半です。
しかし、口腔内の金属によって引き起こされる金属アレルギーは、口腔内だけの症状にとどまらないケースが多々見受けられます。たとえば皮膚の炎症を一つ取ってみても、その発症部位は顔・首・手足など多岐にわたり、必ずしも口腔付近に現れるとは限らないのです。そのため、現れた症状の原因が何であるかが一見してわからないことがほとんどです。
今、原因不明の症状でお困りの方は、もしかすると口腔内の金属がその症状を引き起こしているかもしれません。以下の表を見て、自分に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
口腔内の歯科用素材によって起きる症状
口腔内の症状
- 口腔粘膜に生じるびらん・潰瘍など。
- 歯ぐきの腫れ・変色・出血など。
- 舌の痛み・ヒリヒリ感・腫れなど。
- 唇の慢性的な炎症・亀裂・剥離など。
- 口腔粘膜・舌・唇などが白いレース状に角化した状態。発赤を伴い、刺激されると痛む。
全身の症状
※1 特に発疹・湿疹がないのにかゆみが出る状態。
※2 赤紫色で扁平に盛り上がった発疹。かゆみがある。
徳島の浜口歯科では、金属アレルギーによる症状の緩和・金属アレルギー予防目的のためにメタルフリー治療に力を入れております。なお、金属アレルギーの症状はまだ明らかになっていないものもあるとされており、今後も新たな症状が追加される可能性があります。上記に挙げた以外でも、原因不明でなかなか改善しない症状があって困っている……という方がいらっしゃいましたら、お早めにご来院ください。